秋色に染まった池のまわりをゆっくりと。
あちこち足を止めながら、やっと半分。 前回の続きです。
細長い池の一番奥からは視界が開け、池が見渡せる。ちょうど風も止んで。
山には少し雪が見える。
山もきれいに色づいている。
見る場所や光の具合によって、歩くにつれて景色が変わる仙人池。気持ちいい道。
まわりをぐるっと歩いていても、この池には流れ込む川も、流れ出す川も見当たらない。
なのに、いつも同じように豊かな水量がある不思議な池。
途中で折れて、幹だけになった木。キノコが出てきて鬼の金棒みたいだ。
一周歩いて池ともお別れ。名残惜しいがそろそろ戻ろう。
まだ時間は早いのに、夕方のような光に見える。
太陽の高さや、木々の色のせいなのだろうが、秋の日は時間が早く進んでいく。
コブコブの大木。
なんだか外国の童話に出てきそうな、怖〜い森の精の横顔みたいに見えた。
色づいたカラマツが陽を浴びて。
今シーズン最初の紅葉。
仙人池はいつものように静かで、いつものように美しかった。