冬になると多くの渡り鳥がやってくる「佐潟」。
この季節にしては珍しく天気がいい日、夕方の静かな風景を見に。
砂丘と砂丘の間のくぼ地に水がたまって出来た「砂丘湖」としては、国内最大。
ここに流れ込む川は無く、この水は主に地中からの湧水らしい。
佐潟は様々な水生植物や水鳥の宝庫。
特に、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地として、
日本で10番目の「ラムサール条約登録湿地」に指定されている。
これまでに210種の鳥類が確認されているらしい。
冬になると多くのカモ類がここで越冬し、コハクチョウも毎年3,000羽以上飛来する。
この日のお目当てはハクチョウだったのだが……
あれれ? いない… やっぱり時間が早かったようだ。
ハクチョウは昼間は餌場の田んぼに行っているので、
ひょっとするとまだ戻ってないかな、と思ってはいたのだが、一羽も姿がないとは…
珍しく天気がいいので、田んぼに長居しているのかも。
ハクチョウだけではなく、カモまで少ない…
まさか、蔓延防止のため、鳥も入場制限とか、事前予約が必要とか… (んな訳ない)
小さな桟橋の上にカモが並んでいた。
寝ているのか、寒いからなのか、丸くなって動かない。置物みたいでかわいい。
こちらは水に立ったままじっとしている。こういう時、鳥って何を考えているんだろう。
いつもここにある田船。ハスの花の刈り取りなどで使うのだろうか。
この時期は水が溜まった桶のようになっていて、水鳥の絶好の休憩所。
静かな夕暮れを楽しみながら、潟のほとりを歩いていく。
この辺りは自然生態観察園。
佐潟の貴重な植物や鳥、魚などを観察するためのエリア。
以前、ここでカワセミ狙いの大砲の列を見たことがあるが、今日はとても静か。
きれいなサギが一羽。
エサを探しているのだろうか。時々、地面を啄ばんでいた。
潟の中ほどにある野鳥観察舎「潟見鳥(かたみどり)」。
残念ながら、建物の安全確認のためということで閉鎖していた。
この日はここで引き返す。
だんだん陽が傾いていく。静かな潟のほとり。
帰り道、水鳥の群れが飛んできた。自由に形を変えながら、大空を気持ちよさそうに。
後半へ続く…