つぼみは金平糖。花はチョコレート菓子。
美味しそうな花をつけるこの木の名前はカルミア。なんだか名前までお菓子っぽい。
天気のいい日は、建物のまわりに広がる園地を歩くだけでも気持ちいい。
この日も外だけ散歩。いつもお金を落とさず、申し訳ない…
建物の中では、朝ドラで注目されている日本植物学の父、「牧野富太郎展」を開催中だった。
博士が新潟県内で採集した標本やサイン色紙などを展示しているらしい。
新潟県では、セナミスミレやユキツバキなどの命名に関わったとされている。
興味はあったが、今日は外だけで…
緑が美しい園内を。
あちこちに咲いていた大きな赤い花。 こ、これは新種じゃないかえ…!(んな訳ない)
セイヨウシャクナゲ「アンナ・ローズ・ホイットニー」。しっかり札に書いてありました。
これから開こうとしている花の瑞々しいこと。
歩いていくと、カルミアの花が見頃だった。
枝を広げ、びっしりと花をつける様子はしだれ桜のよう。
この日ここへ来ようと思ったきっかけは、二年前に見たこの花に、また会いたくなったから。
蝶ネクタイはつけて来ませんでしたが…
パラソルのように開いた5角形の花。金平糖みたいな不思議な蕾。
ツツジ科で、原産国は北アメリカ。
日本の野山では見ることのない花だが、
赤やピンクの花をつける品種もあって、最近は園芸用として人気が出ているらしい。
ひとつは「優美な女性」。
傘のような花が、日傘をさしている女性に見えることに由来しているらしい。
また、花がたくさん集まって咲く様子から「爽やかな笑顔」、「にぎやかな家庭」など、
素敵な意味を持つ樹木。
反面、物騒な別名も…
その名も「Lambkill(羊殺し)」!
葉に有毒物質を含んでいて、羊が食べて中毒を起こしてしまうことからついた別名。
口に入れなければそれほど危険はないらしいが、触ったら念のため手を洗った方がいいかもしれない。
そんな有毒性から、「裏切り」や「野心」なんていうネガティブな花言葉も。
両極端な意味を持った花。
写真を撮っていると、アオスジアゲハがやってきた。
花から花へ、せわしなく飛びまわる蝶をレンズで追って楽しんだ。
自然の造形はなんでこんなに美しいのか…
地面にこぼれたお菓子。 さて、かわいい花にも会えたし、散歩を続けよう。
一本の木にまとわりついているものだから、(毎度のことながら)先へ進まない。
県立植物園、続きます…