春のような陽気に誘われてやってきた保内公園の続きです。
咲き始めの梅を楽しんだ後、熱帯植物園温室へ。それがまた、暑いのなんのって…
保内公園の熱帯植物園温室。
総ガラス張りの温室の中には、様々な亜熱帯植物が育てられている。
立派な施設なのに入場無料。よく維持しているなあと感心する。
ドアを開けて中へ入ると、予想を超える暑さ!
「うおっ!こりゃムリだ」 すぐ外へ退避…(笑)
一旦、車に戻って上着やフリースを脱ぎ、腕まくりしながら再度突入したが、
たちまちレンズが曇って、拭いても拭いても、ものの数秒で真っ白け。
レンズが曇ってフィルターをかけたように滲んでしまう。これもまた味があるかも。
たくさん咲いていたデンドロビウム・キンギアナム。白とピンクがあって、月形のツボミが星形になって咲く。
それにしても暑い! 拭いても拭いても汗が吹き出してくる…
あ… トンボが咲いている… 暑さにめっぽう弱い私は…
あ… 大きなバナナ… だんだんグロッキーになってきた…
階段を上がると暑さがもう一段アップ! もはや修行である…
温度計は36度近くを指していた。その上、湿度が高いので汗だくだ。
いつもはこんなに暑くないのだろうが、春のような陽射しでグングン上がったようだ。
先日訪れた県立植物園の熱帯ドームは18度くらいだった…
こっちは入場無料なのだから、もう少し暖房費を節約した方がよろしいかと…
冬の温室を彩る花、カリアンドラ・ハエマトケファラ。 まあ覚えにくい。
今年も咲き始めたテリハノバンマツリ。 これはもう覚えた。
ミニUSBの差込口を持つ、次世代型デジタルフラワー。(うそ)
ハイビスカスが綺麗に咲いていた。
少し話はそれるが、「男はつらいよ」全48作の中でも「寅次郎ハイビスカスの花」は好きな作品だった。
沖縄を舞台にした、寅さんとリリーさんの素敵なストーリー。
渥美清さんが亡くなって一年後の1997年。シリーズ第49作として、
この作品を最新のデジタル技術でリマスターした「特別篇」が制作されたことからも、
愛された作品だったことがわかる。
「特別篇」のために新たに追加撮影された部分があって、
大人になった満男が駅のホームで、通過する列車の向こうを見ると、
そこには(CGで合成された)寅さんの姿が… というものだった。泣かせるなよ。
渥美清さんが亡くなったというニュースは、
私にとってアイルトン・セナの時以来の、ショッキングで寂しい出来事だった。
ハイビスカスの花を見ると、映画のシーンが目蓋に浮かぶ。
起伏のある遊歩道を歩き、咲き始めた紅梅を愛で、
最後に汗をびっしょりかいた保内公園。
さくら… これで少しはオレも健康になったんじゃないか?
え? たまに歩いたくらいじゃダメよって、お前… それを言っちゃあ おしまいよ…