里山の雪が消える頃、花を咲かせる雪割草。
眠っていた散歩の虫もウズウズしてきて、お気に入りの里山へ。
三月。
暦を見ながら「まだ早いか」「もう咲いたかな」と毎年楽しみにしている雪割草。
まだ咲き始めだろうなと思ったが、珍しく天気が良かったので、いつもの里山へ。
毎年、この時期にここへ来ると「春になったな」と思う。
お寺の裏山に広がる雪割草の群生地。
いつも登り口で真っ先に出迎えてくれるキクザキイチゲの姿はまだなかった。
でも雪はほとんど消えていて、なにより今日は天気がいい。
気持ち良く散歩できそうだ。
今年も会えた雪割草!
ファインダーの中でこの花を見ていると、とてもうれしくなる。
可憐な姿がそう思わせるのだろうし、やっと訪れた春を実感できるからだろう。
でも、やはり少し早かったようだ。まだポツンポツンと咲いている程度だったので、先へ。
村岡城址から六万部塚へ向かう。
いつもは道端に咲く花の誘惑が凄くて、なかなか先へ進めない道。
今日はまだほとんど咲いてないのでスイスイ歩く。ちょっと拍子抜け。
でも、久しぶりに歩くこの道は気持ちいい。
途中にあるお気に入りの杉林で花を探す。
日陰のせいか、咲いている花はまだ僅か。
陽を遮られた林の中で、ちょこんと顔を出している雪割草が可愛かった。
六万部塚に到着。
古墳のような小高い山の上に碑が立っている。
今年はまわりにロープが張られていて少し驚いた。
ここ数年で、この里山を訪れる人が激増したので、花を保護するためだろう。
でも、保護が必要になるくらいなら、誘客などせずにそっと静かなままで… と願うのは、私の我儘だろうか。
昔、村岡城址本丸跡で一面の雪割草に出会った時の感動は忘れられない。それも今は変わってしまった。
この里山の整備をしてくださる方々には頭が下がるが、
観光用ののぼりを立てながら、一方でロープで囲わなければならなくなったことに複雑な思いがする。
塚のまわりをぐるっと散歩。
ここは陽当たりがいいのでかなり咲いていた。
うれしくて、ついついアップ目で撮ってしまう。(載せきれないが結構ありました…)
春の初日なので、ワクワクしながら好きなようにレンズを向ける。
いつもはもう少しちゃんと考えて撮っております。(うそ)
青や紫など、色のある花が多かった。
白い花の可憐さも素敵だが、色がある花は目に付くのでつい撮ってしまう。
アップも綺麗だが、草の隙間からちょこんと咲いているこういう姿がいちばん雪割草らしくて、実は大好き。
昔は、たくさんの花に囲まれて日向ぼっこしながら、
誰も来ない静かな時間を過ごした好きな場所。遠くに海が見えて癒される場所です。
天気がいいので、もう少し里山散歩を楽しみたくなった。
遊歩道の一番奥にある、去年見つけた海を見下ろす城跡まで行ってみようか…
続く…
ちなみに、3時間前に3回目のワクチン接種をしてきました。
ファイザー、ファイザー、モデルナです。
今のところ異常なし。(このまま行け…)