山道沿いにカタクリの花が道先案内のようにずっと続いていた。
花に誘われて春の山歩き。目指すは山頂にある城跡。
柏崎市の高内山へ。
標高246mの山頂には高内城址があって、春になると山道にカタクリが咲き乱れる。
低山だが、山城特有の土を盛ったり削ったりがあって好きな場所。
天気がいい日、今年もカタクリを見に(日頃の運動不足解消もかねて)訪れた。
いつもの登り口から山頂まで1200m。
毎年、登り始めるとすぐに見れるカタクリが、この日は数えるほどしか咲いていなかった…
「まだ早かったのか? もう少し登って、ダメなら引き返そう…」と、花を探しながら登っていく。
真っ直ぐだったり、曲がったり、明るかったり、暗かったり。
けっこう急な場所もあったりするが、看板が距離を教えてくれるので安心して登れる。
落とされた杉の枝が積もった場所はフカフカして気持ちいい。
地元の小学生が描いた微笑ましい看板。ありがとう、おじさんがんばるよ。
登るに連れてだんだんと花の数が増えてきた。
途中からは、すっかりいつもの高内山の春景色! 誘われるように進んでいく。
この山には昔からカタクリが群生していたという。
20年ほど前に、地元のカタクリ保存会が雑木を切って道を整備したところ、
遊歩道沿いにたくさん咲きはじめ、紫色の花が続く素敵な山道になった。
うつむき加減かと思えば、
陽気に踊っていたり、
星のように輝いて見えたり。
日向と日陰で印象を変えるので、歩いていくといろんなカタクリに会える。
木々がまだ葉を付けていないので、陽がよく当たって明るい道。
花が群生している三叉路付近。山頂まで450m。
ここから視界も開け、見通しのいい道になる。
まわりの木々に目をやると、
枝先にかわいい新芽が。
これからみるみる大きくなっていく。柔らかな緑色に元気をもらった。
広い曲輪のような場所に立つ看板。あと300m。
それにしてもよく晴れた。山頂の高内城址までもう少し。
後半へ続く…