NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

山あいの小さなダムへ Ⅰ

 

 

釣り人が集う山あいの小さなダム。
胸のすくような絶景はないが、不思議と居心地のいい場所だった。

 

 

加茂市の山あいにある下条川ダムへ。

下条川流域の洪水防御を目的として昭和49年に完成した重力式コンクリートダム
今まで来る機会がなかったが、天気もいいので散歩気分でやってきた。

 


ダムというと広々とした景色を思い浮かべるが、ここのダム湖(?)は山に挟まれた川のよう。

 

 

周囲には染井吉野が700本ほど植えられているが、残念ながらこの日はすっかり終わっていた…
その代わり、数は少ないが遅咲きの八重桜が咲いていた。

 

 

眩しい新緑に優しいピンク色。

 

 

遠くを見ると、水際で糸をたらす人々が。
へら鮒釣りのメッカとして知られるこのダムでは、毎年鮒釣り大会が開催され、
雑誌にも取り上げられたのだとか。

 

 

平時は低水位が維持されている防災専用ダムなので、水面ギリギリに造られた釣り場がいくつもある。
水位変動が大きい通常のダム湖ではできないこと。まさに釣り人天国。

 

 

細長いダム湖は1周3.8km。周遊路があって車でまわれる。
その途中には、いくつかの釣り場をはじめ、
野鳥観察広場、キャンプ場、自然学習館、湿性植物園、吊り橋、トンボ生態園など、
自然とふれあえる場所が整備されている。
こんな山あいの小さなダムなのにあちこちに駐車場やトイレ、案内板もあって、
地域に開かれたダムとして整備されたのがよくわかる。
完成からもう50年ほど経っているので、どこかひなびたムードが漂っていて、そこがまたいい感じ。

 


階段を登った先にある野鳥観察広場へ。新緑が眩しい。

 

 

きれいな色のヤマブキが咲いていた。

 

 

途中、キャンプ場や自然学習館など、あちこちで車を止めながらのんびり進む。
きれいな花を眺めたり、水の近くへ降りたりしながら気ままな時間。

 

 

道端にやたらと大きいタンポポ(違う花かも)がたくさん咲いていた。

 

 

初めて来てみたが、
自然がとても身近に感じられるし、ゆっくりとした時間が流れていて居心地の良い場所だった。
ということでもう一回続きます…