広い畑の中ほどに、変わったチューリップがたくさん咲いていた。
胎内市チューリップフェスティバルの続きです。
80万本が並ぶチューリップフェスティバル会場。
目移りしながら花畑を歩いていくと、少し変わったチューリップが並んでいた。
形が変わっていたり、カラフルな色だったり。
これらは、芳垣航輔(よしがきこうすけ)さんというチューリップ愛好家の方が展示していたもの。
胎内市でチューリップの品種収集と保存を行っている方らしい。
説明板によると…
チューリップは毎年50〜100品種が国際登録され、
流行や生産の変化とともに栽培される品種はどんどん変化していく。
人の手で生まれた園芸品種は、栽培する人がいなくなれば消えてしまう。
消えていく品種を保存して残していくことができないか…
という思いから芳垣さんは、
国内外に出回るあらゆる園芸品種を収集して栽培、保存するという
「チューリップ品種保存計画」に取り組んでいるらしい。
今年展示していたチューリップは、
芳垣さんが保存している1200品種のコレクションの中の420品種。
チューリップらしい形の花もあれば…
ちょっと変わったものもたくさん。
これはなんかギザギザしている…
もはやチューリップなのか… と思うものも。
ひとつひとつが、世界の愛好家がオンリーワンのチューリップを目指して作った花。
今まで消えてしまった品種はどれくらいあるのだろうか。
大きな緑色の葉、真っ直ぐ伸びた茎、その上に大きな花が一輪。
チューリップの花はシンプルで潔い。そしてみんな上を向いて咲いている。
幼い子が描く花は、チューリップ(らしき花)が多いし、「咲いた〜 咲いた〜」の唄はみんな知っている。
世界中で最もポピュラーな花と言えるかも。
世界の品種リストには6000を超えるチューリップが登録されているという。
消えていく品種を保存して残そうという芳垣さんの活動は、大変そうだが、とても素敵なことだと思った。