広い湿地に広がる青紫の花。
3万本以上のカキツバタが咲き誇る公園へ。
柏崎市の夢の森公園へ。
森や水辺など里山の豊かな風景を残す公園。
様々な里山の生き物たちに触れ合うことができ、市民の憩いの場となっている。
5月下旬、カキツバタが見頃と聞いてやってきた。
池の向こうの鯉のぼりが見える辺りがカキツバタ苑。池のほとりをてくてくと。
ところどころにキショウブも。明るい色でよく目立つ。
アヤメ、花菖蒲、カキツバタ… アヤメ科の花は見分けがつきにくいが、これはわかる(だって黄色だもの)
カキツバタ苑に到着。
場所によって花の密度に差があるが、もう見頃と言って良さそう。
きれいな木道が整備されているので、車椅子の方も見学できる。
空に泳ぐよ鯉のぼり。
公園ができる前、この一帯は田んぼで、畦や用水路沿いにカキツバタが植えられていた。
沼地のような土地で、田植えの時は体が胸まで潜ることもあったらしい。
農作業のあい間に、ほっとさせてくれる花だっただろう。
そのカキツバタを残そうと、この公園を造る際、ひとつの水辺に集めて移植した。
それがこの「カキツバタ苑」の始まり。
最初は木道沿いや池の端にしかなかった花は、水辺一面に広がるほどになった。
深い青紫の花びらに白い線が一本。
似たようなアヤメ科の花でも、カキツバタは見分けがつきやすい。
何れ菖蒲(あやめ)か 杜若(かきつばた)
アヤメとカキツバタは見た目の違いがほぼないことから、どちらも同じようで、区別がつけ難いこと。
また、優劣がつけ難く、一つを選ぶのに迷うこと。
カキツバタの花言葉は「幸福が来る」。
万葉集にある『住吉の、浅沢小野の杜若(かきつばた)衣に摺り付け、着む日知らずも』という
恋人を待ちわびている女性の気持ちを詠んだ和歌から、
待てば幸福が来るという願いが花言葉になったと言われている。
また、花の姿が幸福を運んでくるツバメを思わせることから、
「幸せはあなたのもの」「贈り物」という花言葉も。
この公園のカキツバタはひとりでに増えたわけではない。
市民ボランティアの方々が、毎年、株分けや種まき、水辺の整備などを行っているおかげ。
2007年から活動を始め、開園当初7,000本だったカキツバタは3万本以上に増えた。
目標は5万本だそうだ。
カキツバタまつりが始まったこの日も、
花の説明をしたり、アンケートのお願いをしたりするボランティアの方々の姿があった。
咲き誇った青紫の花を眺めながら、嬉しさもひとしおでしょうね。
久しぶりに訪れたカキツバタ苑。緑の中に咲き誇る青紫の花を楽しんだ。
この後は、公園内を散策して行こうかな。
夢の森公園、もう一回続きます…