時々思い出して行きたくなる古い校舎。
50年程前に廃校になった小学校はいつも静かに迎えてくれる。
弥彦村にある「弥彦村ふるさと学校」。
旧麓小学校の木造校舎で、懐かしい感じに浸りたくなって時々訪れる、お気に入りの場所。
金次郎くん、また来たよ。
中に入れば、いつもの静かな空間。
誰もいない校舎に一人きり。木の床を歩く音が響く。
ついたてのガラスに飾られている古い写真。和やかな家族の風景。地元の家にあったものだろう。
廊下の下駄箱に並んだ藁の草履。これは展示用で、普通のスリッパもあります。
一番手前の教室は「まなぶ部屋」。
昔の教室の様子が残されていて、入った瞬間ほっこりする。
くたびれた黒板消し、小さな机と椅子。時が止まった教室。
二人用の小さい机が4つ。その中のひとつに卒業証書が入っている。
来る度に蓋を開けて覗いてしまう、大正五年生まれの小菊ちゃんの卒業証書。(あ、大先輩なので「小菊さん」ですね)
いつの間にかアクリルケースに入れられていた。紙の色もだいぶ変色してきたなあ。
立派な壁掛け時計やダルマストーブ。歴史を感じます。
古い地球儀を回して日本を探してみる。
あたたかな風合いの昔の教科書。
飾られている道具のほとんどは、地元の人たちが寄贈したもの。
おけ屋、床屋、菓子屋などの仕事道具が並んでいる。
ブラウン菅の箱型テレビ。ガチャガチャとチャンネルを変えるツマミがよく抜けましたね。
いつもと変わらぬ静かな時間を、もうちょっと楽しみます… 続く。