古い木造校舎の教室で懐かしい気持ちになった後は、次の部屋へ。
弥彦の人々の昔の暮らしが垣間見えた。
廊下の下駄箱。小さい靴が並んでいたんでしょうね。
隣の教室は「はたらく部屋」。 昔の農具などが展示されている。
ひときわ大きな展示物は、田船(たぶね)。
苗や刈り取った稲、肥料などを運んだ水田用の小舟。
水田で使うため底が浅く平らにできている。
米すりの道具。(一升瓶と棒だけだが)
一升瓶の中の玄米を棒でつついて表面を取り、白い米にする。今でいう精米機。
戦争中は、主に子供の仕事だったらしい。
米や豆、麦、そばなどをひいて粉にした石臼。
今は、白米を買ってきて、炊飯器のスイッチを押せば、美味しいご飯が炊きあがる便利な時代。
昔はお米を食べるまでにいろいろな工程があって、
その分、ありがたみも大きかったに違いない。
廊下にあったワラジ。
次の教室は「くらす部屋」。 昔の生活道具が展示されている。
鍋、釜、おひつ、臼、おけ、籠、そして食器などなど。
実際に使われていた道具が並んでいる。
用済みの紙を使ったのだろうか。
行灯の模様として書いたわけではないようだが、ちょっとオシャレ。
うーん、これは何の道具だったか記憶にない。 これ何ですか? 五十嵐さん。
履物。寄贈されたものを並べてあるだけなので、たぶん時代も用途もバラバラ。
弥彦の人たちの暮らしの中で、実際に使われていた道具たち。
そのひとつひとつに使っていた人の思いがあったのだろう。
この日、今まで無かった新しいコーナーが追加されていた。
そこには、少し背筋を伸ばして向き合うべき展示物が並んでいた…
あと一回だけ続きます。