小さな池をゆっくりまわっているうちに、陽が傾いてきた。
静かな湖畔の風景に癒される。黒姫高原のラストです。
秋の午後、鳥の声しか聴こえない池のほとり。心も静かになっていく。
歩いていくと、遊歩道にシートを敷いて横になっている人達が…
ガイドさんに引率されて来たグループのようだ。
黒姫高原は森林セラピー基地のひとつ。
森林セラピーとは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴で、
森を楽しみながら心と身体の健康維持や病気の予防を行うというもの。
こうして地面に横になっているのも、リラクゼーションプログラムの一つなのだろう。
目をつぶってリラックスしている人達の邪魔にならぬよう、
音が出ないように熊鈴を握りしめて、そっと通り過ぎた。
晩秋の空気に包まれた御鹿池。名残惜しいが、そろそろ戻ろう。
秋の日は短い。すっかり夕方の光。
杉林を抜け、斜光が射す道を戻っていく。
黒姫童話館まで戻って来た。
とっても楽チンな「御鹿池一周コース」。約1.2kmの癒しの道はここまで。
だいぶ影が長くなった。
不思議と訪れる人が少なくて、いつも静かな黒姫高原。
今回も、たっぷり癒された。
好きな場所なので、つい長くなってしまった。これにておしまい。