NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

師走の彌彦神社 Ⅰ

 

 

県内で最も多くの参拝客が訪れる彌彦神社
初詣で賑わう前の12月、静かな境内をふらりと散歩。

 

 

弥彦山の麓、弥彦温泉街の奥に鎮座する越後一宮、彌彦神社
「おやひこさま」として親しまれ、年間100万人の参拝者が訪れる。
数日間に25万人が訪れるという年末年始を前に、まだ静かな師走の境内を。

 

 

まだ少しモミジが残る駐車場から、一の鳥居をくぐって境内へ。

 

 

一の鳥居をくぐると流れているのは御手洗川(みたらしがわ)。
弥彦山から来る澄んだ水。昔はここで参拝者が身体を清めてから神社に入ったという。

 

 

今でもここを通ると思い出すが、
子供の頃、ここで「孫太郎虫」を捕まえたことがある。
何かいないかと川の中を探していると、石の下から、ごっついムカデのような虫が現れた。
噛まれたら痛そうな大きなアゴ。見た事もないグロテスクな姿に驚いた。
恐る恐る捕まえて連れて帰り、図鑑で調べると、
「マゴタロウムシ」というヘビトンボの幼虫だとわかった。
その水生昆虫をどうやって電車に乗って持ち帰ったのか覚えていないが、
それが石の下から現れた時の光景は覚えている。

遠い昔のことなのに、ずっと記憶に残っている光景ってありますね。

 

 

アーチ型の朱塗りの橋は、神様が渡るという玉の橋。わずかに残ったモミジがきれいだった。

 

 

参道から外れて脇道へ。葉っぱなどを撮りながら鹿苑へ。

 

 

2016年の御遷座百年の記念事業で、場所も移動して新しくなった鹿苑。
今はもう無いが、昔、古い鹿苑の脇にすごく小さな餌売り場があって、
中におばあちゃんがちょこんと座っていて、薄く切ったイモを売っていた。
イモを乗せた木のトレイを持って柵に近づくと、鹿が集まってきて楽しかった。

 

 

昔の鹿苑は地面がどろんこで臭かったが、新しい鹿園の鹿はどれもきれいな体をしている。
昔のように集まってきてくれないのがちょっと寂しい。

 

 

静かな師走の境内。のんびりと後半へ続きます…