NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

金沢へ③ 〜石川県立図書館〜

 

 

石川県立図書館、別名「百万石ビブリオバウム」。「ビブリオ」は図書、バウムは「木」の意味。
幾重にも連なる様子は本の年輪のようで、そのスケールに圧倒された。

 

 

昨年11月に訪れた金沢の続きです。

 

懐かしい母校を見た後、小立野台地を1km程奥へ。
次に立ち寄ったのは石川県立図書館
それまでの図書館は21世紀美術館の近くにあったが、建物の老朽化のため、2022年7月、ここに移転した。
私の母校と同じパターンだが、実は母校の新校舎も図書館のすぐ目の前。

 

 

これが地方都市の図書館か? と思うほど立派な建物。外観デザインは本が開いていく様を表現している。

 

 

玄関を入ると、県内の高校生の写真が並んでいた。若い感性はいいなあ。

 

 

奥へ進んでいくと、目の前にグレートホールと呼ばれる4階吹抜けの大空間が。
すり鉢状の円形劇場のように本棚が並んでいる。
私の町の図書館と違いすぎて… (なんで比べる)

 

 

高さ約15mの吹き抜けの天井は、前田家の成巽閣にもみられる青色。

 

 

自由に手に取ることができる本は合計で約30万冊。
そのうち約7万冊がある円形閲覧空間は、12のテーマ別に整理され、
まちの書店のようにまとめられている。

 

 

閲覧エリアを中央で結ぶ3階のブリッジ。
空中に浮いたような通路にはソファも置かれていてホテルのラウンジのよう。
自分の好きな場所で、どこでも本が読める。

 

 

床の中心に書かれた羅針盤。広い館内は「東西南北」でエリア分けされている。

 

 

東西南北を示すフラッグが下がっていて、
各エリアは「加賀五彩」という加賀友禅にみられる伝統色で色分けされている。

 

 

圧倒的な本の多さにも驚くが、もっと感心したのは閲覧席の多彩さ。
100を超えるバリエーションを持った閲覧席がおよそ約500席。
吹抜けに面した席、眺めのいい窓辺の席、静かな書斎のような席…
すべてが絶妙な距離をとりながら、館内いたるところに用意されている。
椅子もソファーあり、デザイナーズチェアあり、ハンモックあり…  図書館、ですよね、ここ…

 

 

そのスケールに圧倒されながら、後半へ続く…