NIIGATAさんぽびと

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弥彦温泉発祥の地、湯神社へ Ⅱ

 

 

久しぶりにやってきた湯神社。
細い参道を歩いて弥彦温泉発祥の地へ。前回の続きです。

 

 

アップダウンを繰り返しながら、林の中の参道を奥へ。

 

 

弥彦公園の広場から15分程。湯神社に到着。

 

 

この地に湧き出た「弥彦の霊泉」に感謝した村人たちが
彌彦神社の神官にお願いして、この湯神社を建立し、
お湯の神・薬の神・熊ヶ谷集落の守護神として
大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)二神を祀ったという。

 

 

お湯は数百年後に自然と枯渇してしまったが、
湯神社への信仰は「石薬師様」として残り、今日まで受け継がれている。 
毎年4月に行われる、弥彦の春の風物詩「湯かけまつり」では、
今でもこの湯神社の井戸から汲んできた水を「ご神湯」として町内を練り歩く。

 

 

今から60年程前に「弥彦の霊泉」を蘇らせようと新たな温泉の開発が行われたが、
近年になりその源泉も枯渇。
現在、弥彦温泉の各旅館で使われているお湯は、
平成19年に弥彦公園入口参道付近でボーリングによって開発されたもの。
アルカリ性単純温泉で、肌をしっとり整える「美肌の湯」と言われている。

 

 

社は小さくて質素なもの。
数百年前にあった霊泉の池がどこにあったのか、よくわからなかった。
由緒によれば、この神社は池の傍らにあった大岩を背に建立したとある。

 

 

靴を脱いで、お賽銭を箱に入れて参拝。
病の平癒を願ったものだろうか、千羽鶴がたくさん下がっていた。
写真には収めなかったが、この奥にあったのが、池の傍らにあったとされる大岩なのだろう。

 

 

決して広くはないが、玉垣に囲まれた浄域もある。
平野側を望めるが、木立があるので視界はいまひとつ。

 

 

普段は無人の小さな社務所。決められた日だけ神職の方がやってくる。

昔、雪が積もった寒い朝弥彦公園を散歩していた時、
白い装束を着込んだ方が雪の参道を歩いていくのを見たことがある。
こんな雪の日に参拝にいく人など誰もいないだろうと思ったが、
そんな日でもこうして通っているんだなあと、感心したのを覚えている。

 

 

この日は神職の出勤日(?)だったので、お守りやおみくじが外に並べられていた。

 

 

しばらくのんびりして、来た道を戻る。

 

 

冬の陽射しが温かい。

 

 

林を抜けて、最初の斜面へ。

 

 

晴れた冬の日に訪れた湯神社。
参道はいつもどおり寂しいくらい静かだった。今度は緑の季節に来ようかな。