毎年冬になると、5,000羽を超える白鳥がやってくる瓢湖。
お天気に誘われて久しぶりに行ってきた。
阿賀町水原地区の瓢湖。
昭和29年、初代「白鳥おじさん」こと故吉川重三郎氏が
日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功したことで全国的に注目を浴びるようになった湖で、
国の天然記念物にも指定されている。
私が小学生の頃、吉川さんの話が国語の教科書に載っていて、
子供ながらに、新潟県の話が出てきたことがちょっと嬉しかった。
レトロな青いポストは募金箱。
餌やりは1日3回。今の白鳥おじさんは三代目らしい。
この日は時間が合わず見ることはできなかったが、これがなかなかの迫力。
おじさんが餌を抱えて出てくると、水鳥たちは色めき立ち臨戦態勢。
「こーい、こーい」の声とともに餌を撒き始めると、水の上は修羅場になる…(笑)
いつものように、餌やり場の桟橋のまわりはカモだらけ。
最近少しずつ水鳥の種類が見分けられるようになった。
ざっと眺めただけで、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、
マガモ、コガモ、ヒドリガモ、カルガモ…
初めてこの光景を見た人はこう思うだろう。「白鳥の湖というより、カモの湖だ」と。(笑)
安心できる越冬地の瓢湖には、白鳥だけでなくカモ類もたくさん来るようになり、
今では3〜5万羽のカモ類が集まって来るとか。
置物みたいに丸くなったカモに混じってハトも。おこぼれ狙い?
お目当ての白鳥は少なめ。みんな近くの田んぼに行っているのだろう。
残っている白鳥も、ほとんどが少し離れた場所で休んでいた。
白鳥が瓢湖に来るようになったのは1950年(昭和25年)。
それ以来、冬になるとずっと続けて渡ってきていて、
今では11月下旬頃のピーク時には5,000羽を超えることもあるらしい。
初めはオオハクチョウだけだったが、1960年頃からコハクチョウも来るようになり、
今ではコハクチョウの方が多いのだとか。
この日、スイスイ泳いでいたのは、ほとんどがオオハクチョウだった。
鳥たちが安心して休めるように、湖には島がいくつも造られている。
快適な場所で、みんなのんびり。
くつろぐ白鳥を見ながら、のんびりと後半へ続きます…