千年以上前から新潟の繁栄を見守ってきた白山神社は、
どんな願いも祈願できる新潟の総鎮守。前回の続きです。
梅園を楽しんだ後、随神門をくぐって本殿へ。
白山神社には多くの神様が祀られていて、
その中で代表的な神様は「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」。
加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神で、別名、白山比咩(しらやまひめ)大神。
「結ぶ」力に優れるとされる。
この「結ぶ」というご利益が実にオールマイティーで、
良縁を結ぶ(縁結び)はもちろんのこと、家族の絆を結ぶ(家内安全)、
志望校との縁を結ぶ(受験合格)、取引を結ぶ(商売繁盛)、
お金との良い関係を結ぶ(金運上昇・開運招福)… 言い方次第で(失礼)何でもOK。
それに女の神様ということで「繁栄」の力も優れているとされ、
子宝、安産、お宮参りから七五三まで広くカバー。
そんな菊理媛大神おひとりでも十分なのに、
現在の白山公園が作られる際に、まわりにあった小さな神社がすべて取り壊されたため、
それらの神様がすべて白山神社に集結!
現在、祀られている神様は全部で18人。
白山神社は、マルチプレーヤー菊理媛大神を中心に、
五穀豊穣、農産守護、海上安全、大漁祈願、交通安全、厄除、建築・工事安全など、
様々なスペシャリストが揃った、いわば「ご利益のドリームチーム」。
この日もジャージ姿の学生や、カップル、年配のご夫婦など、たくさんの人が参拝に来ていた。
本殿前に咲いていた紅白の梅は、太宰府天満宮から贈られた「合格祈願の梅」。
紅梅は「蘇芳梅(すおうばい)」、白梅は「大和牡丹(やまとぼたん)」という品種。
この日見た梅の中でも、ひときわ美しかった。
おみくじと言えば、文字が書かれた白い紙を思い浮かべるが、イマドキは可愛い入れ物に入っている。
中身を見た後で願いを書き込んで奉納するタイプもあって、ちょっとした絵馬がわりにもなりそうだ。
ご利益の多い白山神社は、その種類も多い。
金運上昇へと導く「金山みくじ・白山みくじ」。
見終わったら願いを書き込み、種類ごとに決まった場所に奉納する(持ち帰っても良い)。
お守り、絵馬、そして土産の機能を併せ持つイマドキのおみくじ。
どれも結構かわいいので、参拝の楽しみになりそうだ。
米どころ新潟の「おむすび」と「縁結び」を掛けた「お結び開運みくじ」。(ダジャレ…)
これも願い事を書いて奉納する。このオチャメな顔を描いた人の願いも叶うといいですね。
釣竿で好きなものを釣り上げる「一年安鯛・鯛みくじ」。(これもダジャレ…)
面白そうだったので試しにコレを引いてみた。
金色の鯛を釣り上げ、結果は「末吉」。ビミョー…
恋愛運は一言「あきらめなさい」。縁結びの神様を大々的に謳いながら、この仕打ち(笑)
まあ私はともかく、縁結びの願掛けにきた若者だったらへこんでしまうぞ…
ちなみに出産は「安心せよ 順調」だった。どゆこと?
スタンダードな絵馬も人気。
おみくじに負けず、こちらも10種類以上あって、願い事や好みによって選べる。
地下道を通って本殿の裏側へ歩いていくと、小さな神社がいくつか並んでいる。
公園を整備する際にここへ移されたものだろう。
商売繁盛、金運上昇を願う「蛇松明神(じゃまつみょうじん)」には、豪華な花手水が。
確かに金運アップしそうですな…
一番奥にある「黄龍神社」には、奉納された「黄龍みくじ」がいっぱい。
ここで射的をしたら必ず当たりそうだ。バチも当たりそうだが…
縁結び絵馬がたくさん奉納されていた。
たくさんのピンクのハートに囲まれて、おじさんは少し気恥ずかしい…
祀られている石は、霊峰白山から切り出した「白山くくり石」。
後ろに飾られた風車が、風が吹くと一斉にまわって綺麗だった。
安田瓦でできた招き猫。右手を上げていればお金、左手を上げていれば人を招くという。
美しい梅と楽しい境内に癒された白山神社。
自分と大切な人たちが、ずっと健康で笑顔で過ごしていけるようにお願いをした。
お願いしますよ、18人の神様…