25年前に廃線になった新潟交通電鉄の線路跡。
電車が走っていた線路が今は静かな遊歩道になっている。
旧月潟駅でノスタルジックな時間を楽しんだ後、遊歩道へ。
1999年(平成11年)に廃線になった新潟交通電鉄の線路跡に作られた2.2kmの道。
旧月潟駅のすぐ隣にある「角兵衛地蔵尊」は、月潟の地に伝わる角兵衛獅子の守護尊。
旅から旅へ巡業していた角兵衛獅子の芸能集団が、
芸の上達と巡業中の安全を祈願したといわれている。
安置されている角兵衛地蔵尊は大小2体あり、
小さい方は安土桃山時代、大きい方が江戸時代初期のものとされている。
「越後獅子の唄」の歌碑。
刻まれているのは13歳の美空ひばりさん。
13歳というと中学1年生。少女の頃からもう「昭和の歌姫」のオーラが出ているような。さすがです。
碑には彼女が角兵衛獅子の少年を演じた映画の挿入歌の歌詞が刻まれている。
遊歩道の一部にレールと枕木を埋め込む粋な計らい。ここを列車が走っていたという証。
一日で散ってしまうムクゲの花。同じ花はもう次の日には見られない。
見頃は過ぎてはいたが、ところどころにアジサイが。
緩やかなカーブを描く道。
駅から約800mの区間には、オーナーを募って植栽された桜などの木が植栽されていて、
「角兵衛獅子の里遊歩道」と呼ばれている。
「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれている静かな道。
いつ来てもほとんど人と会わない。
アジサイの葉がとても涼しげ。優しい緑色。
いつも休憩するベンチ。道はまだ続いているが、今日はこの辺りまで。
遊歩道と並行する土手に上がると、中之口川がゆったり流れるのどかな風景。
今年のアジサイもそろそろ見納めかな。
今日も静かだった遊歩道。
なんでもないものをのんびりと撮り歩く、いつも通りの静かな時間。
廃線後もこの場所を残してくれたことに感謝。